Vol. 159 #3 久野 崇文

久野 崇文

Takafumi Kuno

日本テレビ放送網株式会社 社長室宇宙ビジネス事務局 主任

愛知県出身。2010 年入社後、制作技術部門でスタジオ番組や五輪等中継番組のテクニカルディレクターを担当。その後 R&D 部門にて、メディア表現研究、大学や企業との共創、社内ラボスペース企画運営、各種展示イベントを推進。最近異動し、宇宙関連のビジネス開発に邁進中。

【Hills Breakfast vol.159 登壇レポート】

試行錯誤のアップデートを続ける「プロトタイプ精神」

なぜかVRゴーグルを装着して、舞台に立った久野さん。実は目の前にカンペを投影して話していたのだそう。そんなユニークなスタイルのプレゼンを行った久野さんの仕事や生き方もまた、非常にユニークなものでした。プレゼンのテーマは「常識をシャッフルし、未来のプロトタイプを創る」。プロトタイプとは、「試作品」や「実験機」などを表す言葉です。今の延長戦ではなく、常に挑戦や実験を繰り返して、未来を切り開いていく。それが久野さんのモットーなのです。

テレビ局に入社した久野さんは、オリンピックやW杯、箱根駅伝などの中継現場で放送の技術面を担う仕事していました。「その日のためだけにシステムを組み、終わればばらして次へ。中継車自体を自分で設計して、乗り込み、オペレーションをする。中継車は常にアップデートを止めない実験室でした。この現場が私のプロトタイプ精神を育んだのです」と話します。

これまでにないメディアを使い、誰も見たことのない未来へ

その後、R&D部門へ異動し、テレビの枠組みを超えて未来をつくる仕事を担当することに。しかし、いざ挑もうとすると常識にとらわれて新しいことができなかったといいます。それで目を向けたのは、海外でした。常識を振り払うため、これまでに105カ国へ足を運んで、自らをカオスの中へ放り込んだのです。「海外へ行くと常識が音を立てて崩れていく瞬間がある」と久野さん。

Tシャツや椅子、空間そのものなど、意外なものをメディア化する企画や、窓を前面スクリーンにして移動そのものを物語に変えてメディア化する「XRツアー」の企画など、既存の枠にとらわれないアイデアでさまざまなコンテンツを生み出してきました。直近の取り組みは、森ビルとタッグを組んで進めている“街のメディア化”。新橋と虎ノ門を舞台に、街そのものを人々の感性を刺激するメディアにプロトタイプしていく挑戦です。「常識の枠を突き抜け、最高におもしろい景色をつくりたい」。久野さんのこれからの取り組みから目が離せません。
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