131回目のHills Breakfastは、ランニングで世界とつながるコミュニティ「adidas Runners Tokyo」とのスペシャルコラボ回。スポーツや健康をテーマにしたトークに加え、アディダスのコーチと一緒に六本木周辺の街を走るランニングセッションを行いました。体を動かしたくなる、健康を見直したくなるトーク動画は、各登壇者のページからチェックしてくださいね。
■JULIA WAMESER/adidas runners Tokyo キャプテン、モデル
【profile】
スポーツは人と人とを繋ぐきっかけになる
トークの冒頭、無言で立ったり座ったりを繰り返すJULIAさん。何だろう?と会場の参加者たちが不思議に思っていると、「一緒に」とジェスチャーで促し、参加者みんなでのスクワットタイムが設けられました。JULIAさんが伝えたかったのは、「言葉はなくとも体を動かすことで人と人とは繋がれる」というメッセージです。
ドイツから日本へ来た約4年前、まだ日本語があまり上手ではありませんでしたが、走ることが好きで、マラソン大会へ出場をしたといいます。そのとき、片言ではあるもののスタート地点で隣になった人とコミュニケーションが取れ、「仲良くなれたのがうれしかった」と自身の経験を話します。
「走る」を超えて広がる可能性を伝えたい
現在「adidas Runners Tokyo」というランニングコミュニティでキャプテンを務めているJULIAさん。走るだけでなく、ヨガや走りながら街のゴミ拾いをするなどのイベントもあり、子どもから大人まで、走ることをきっかけに輪が広がっているそうです。「日本に来た当時は友だちいませんでしたが、ランニングのおかげで友だちが増えました」。
それだけでなく、ビーチで行ったゴミ拾いでは「魚がゴミを食べてしまったら大変だよね」と子どもに教えることができ、ランニングを通してできたコミュニティが環境教育にも寄与していることに、胸を張ります。スポーツが開く可能性は無限大。そのことをJULIAさんはこれからも走りながら多くの人に伝えようとしています。
■松井大樹(DAIKI MATSUI)/株式会社ブレインスリープ 取締役 COO
【profile】
睡眠課題を抱えていた当事者が、睡眠事業へ
松井さんが取締役 COOを務める株式会社ブレインスリープは、睡眠に特化した事業を展開するベンチャー企業。かつて、外資系投資銀行に勤め、平均帰宅時間が深夜3時という超多忙な生活を送っていた松井さんは、まさに睡眠に課題を抱えた1人でした。睡眠不足によるストレスでイライラしたり、太ってしまったり……。
その後、退職して起業してからも、プレッシャーでメンタルがやられて寝られない日々が続いていたといいます。そんなときに出会ったのが、『スタンフォード式 最高の睡眠』の著者で、株式会社ブレインスリープの創業者でもある医学博士の西野精治先生。この出会いで、松井さんは初めて、日本が睡眠課題の多い国だと知ったのです。
睡眠不足は、健康リスクや経済損失を引き起こす
日本人の睡眠時間は7時間22分。これは世界で最も少ない数値とのこと。睡眠不足は、集中力の低下、ミスの増加、物忘れ、イライラ、免疫力低下、認知症やうつ病などのリスクを引き起こし、「睡眠を7時間とっている人とそうでない人では、死亡リスクにも大きく差が出る」と松井さん。
これを経済損失に換算すると、約15兆円と言われており、「睡眠不足を解決できれば、さまざまな可能性が広がるのでは」との思いから、松井さんは仕事に力を注いでいます。「睡眠不足によるリスクは、認識のない人が多い。睡眠の重要性、積極的に睡眠を改善する方法を提供したい」。日本における大きな課題に、松井さんは事業を通して立ち向かっていきます。
■湯田友美(TOMOMI YUDA)/元陸上長距離選手、adidas runners Tokyo コーチ
【profile】
過酷な選手生活から、第2のランナー人生へ
実業団の長距離選手として活躍していた湯田さん。選手時代は、「0.1秒を縮めるために体重を絞り、ヘモグロビン値を上げるために食べ物に気を付け、9時に寝て5時に起きるという生活をずっと続けていた」といいます。そんな努力に加え、毎日走り込んでも、「満足いくレースは年に1回あるかないかだった」とのこと。
そんな過酷な現役生活を終え、現在はランニングを軸とした仕事に携わって楽しく走り続けていますが、それは、「市民ランナーと出会って、走る意味を持ち直すことができたから」。タイムよりも仲間と走る喜びを感じたり、いろんな国の人と出会ってその国の良さを感じたいと、世界6大マラソンの完走を目指したり。第2のランナー人生を謳歌しています。
どん底にいても、走って人と交われば救われる
出産し、自由な時間がもちづらくなってからも、ランニング専用のバギーに子どもを乗せて走っているのだそう。バギーと共にマラソン大会にも出場。さらには山登りにもハマり、専用のキャリーバッグで子どもを背負って3000m級の山を踏破するなど、驚くようなパワフルさで好きなことを楽しんでいます。
それは、「人生どん底に落ちることもありますが、今日のようにエネルギーを持つ人たちが集まる場に来て、人と話して、体を動かすことでリフレッシュし、乗り越えてきたから」と湯田さん。走ることで、産後1年くらいで体重を戻すこともでき、自然と体重管理ができているそうです。会場の参加者にも「体を動かすことをライフスタイルに取り入れてほしい」と語りかけました。
■クロストーク
配信動画では見られない、3人の登壇者のクロストークをちょっとだけ公開します。
「睡眠は大事にしているけれど、運動はしていていない。習慣化するのにおすすめの方法は?」との松井さんの問いかけに、「友だちと約束して一緒にやるとか、ご褒美を設けるとか、やりやすいようにカスタマイズをするとできるようになる」と湯田さん。
「寝ることより走ることの方が好きで、睡眠はあまり大事にしていない。昼寝はよくします」と話すJULIAさんに、「30分未満の昼寝ならおすすめ。適度な昼寝は認知症リスクを7割下げると言われている」と、松井さんがアドバイス。
スポーツと睡眠という、健康を維持するために必要不可欠な分野の方たちによるヘルシーなトークが繰り広げられました。
■ランニングイベント
トークの後は、アディダスの新作シューズを履いてのランニングセッションへ。念入りにストレッチをして、お揃いの「adidas Runners Tokyo」のTシャツと、シューズを身につけて六本木の街へとGO!危ぶまれていたお天気も穏やかな晴天に恵まれ、途中、開花したばかりの桜を眺めたり、東京タワーを背に記念撮影をしたりと気持ちよく、約4kmの道のりを駆け抜けました。
「軽くて足に吸い付くようなシューズのおかげで完走できた!」「六本木の街を走るなんて、めったいない経験ができて良かった!」など、参加者からは大満足の声が聞かれました」
■参加者の声
ここでいくつか、参加者の感想をご紹介します。
◎Hills Breakfastは前から気になっていたのですが、「adidas Runners Tokyo」とのコラボ回とのことで、参加してみようと思いました。普段から走っているわけではないので不安でしたが、楽しく走ることができました。これをきっかけにランニングを続けられたらいいなと思います。(40代・会社員)
◎Hills Breakfastに参加するのは3回目です。コロナ禍で運動不足が気になっていたので、いい機会だと思って来てみました。トークでは、子連れで走っているという湯田さんの話が印象的で、女性は強いなぁと驚きました。ランニングセッションはしんどかったですが、景色を楽しみながら無理なく走れました。(50代・経営者)
◎Hills Breakfastはもう10年も通い続けているのですが、この歳になって初めてランニングをしましたよ。普段から走っている人が多かったから、ついていくのが大変でしたが、なんとか完走できました。こういうのも、たまにはいいですね。(70代・男性)
■次回予告
次回は4月25日(火)、六本木ヒルズの20回目の誕生日を記念し、『Hills Breakfast Special 2023』と題したスペシャルな回です。軽食やドリンクの用意があるほか、豪華なプレゼントがあたる特別企画も!この機会にぜひ足をお運びください。
詳細や申し込みは、こちらから。