2年3か月ぶりのリアル開催となった5月開催レポートが到着!配信動画も公開中!

5/27(金)に行われたHills Breakfast vol.123は、2年3カ月ぶりのリアル開催!現地参加の定員は30名限定でこれまでより小規模だったものの、会場はリアルイベントならではの温かな空気感に包まれました。

YouTubeでのライブ配信も行い、ハイブリッドで多くの人が見守った登壇者たちのトークを、ぜひアーカイブでご覧ください。

4;35~
鷹鳥屋 明(AKIRA TAKATORIYA)/日本人サラリーマン

【Profile】
大学卒業後、メーカー、商社などで働く間に外交イベント、ビジネスを通じアラブ、中東世界に深く関わる。SNS上でアラブ人約10万人からフォローされ、中東各国の政府や企業案件に携わる。母方の実家が「鷹鳥屋神社」という神社のため、「鷹鳥屋明」を名乗る。

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イメージと実際のギャップを埋めて、両国の距離を縮めたい。

中東の民族衣装に身を包み、登場した鷹鳥屋さん。「この格好で地下鉄を乗り継いできました」との話に、会場はざわざわ。およそ70着を所有し、日本では基本的に民族衣装で過ごしているとのこと。いったいどんな仕事を?と思いきや、「趣味でアラブ人をやっている」と自己紹介。見た目はもちろん、人柄にも俄然興味がわきます。

イベントへの参加をきっかけに、中東にドはまりした鷹鳥屋さん。「中東と言えば、石油王とテロリスト。日本と言えば、忍者・侍・テクノロジー。そんな互いに抱き合う偏ったイメージを取り除いて、中東と日本の架け橋になれれば」と、エンタメ系の企業に勤める傍ら、さまざまな活動に尽力しています。

いつの間にか「世界に影響を与える日本人100人」に!

次第に現地メディアで取り上げられる機会が増え、SNSでは10万人を超える中東の人たちにフォローされ、「中東で一番有名な日本人」とまで言われている鷹鳥屋さん。その功績が広く認知され、知らないうちに「世界に影響を与える日本人100人」に選ばれていたのだそう。

中東と日本を行き来し、現地の人々と触れ合うなかで得た教訓は「政治と宗教、スポーツ、歴史、アニメの推しの話を初対面でしてはいけない」ということ。以前、サウジアラビアの王子とアニメの話で言い争いになり、つかみ合いのケンカになったことがあるのだとか。めったに経験できないエピソードが次々に飛び出し、その度、会場からは笑い声が。そんな異色の趣味活動をまとめた新書が、6月25日出版されるとのこと。鷹鳥屋さんが気になる方は、ぜひチェックを。

14;19~
竹内 ひとみ(HITOMI TAKEUCHI)/Coloridoh Inc. Founder・CEO

【Profile】
4児のママ。ベンチャーでの営業職、料理教室講師やフードコーディネーターとして活動。2014年シリコンバレーに移住し、スタートアップに向けシェアハウスを運営。2019年、世界の誰もが楽しめる「食」コミュニケーションツールの提供するColoridoh Inc.を創業。

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60カ国、6,000人以上のゲストと触れ合い、気が付いたこと。

「貧乏な起業家と出会い、すごく夢があると思った」と結婚の理由を話した竹内さん。4人の子どもに恵まれたものの、夫の仕事がうまくいかず、自分自身もいっぱいいっぱいで2013年に離婚の危機を迎えたといいます。しかし、それを乗り越えられたのは、一家でのシリコンバレーへの移住。現地ではシェアハウスを運営し、さまざまな人種、国籍、価値観の人たちに出会いました。

その経験を経て気が付いたのは、「常識は違っても、リスペクトする気持ちや笑顔は通じる」そして、「ルールは臨機応変に変えていけばいい」ということ。また、「履歴書を見る人なんて誰もいない」という自由で能力主義な考え方にも共感し、自身が起業するハードルが下がったのだと話します。

「こんな母親になりたかった」ママ友の言葉が起業を後押し。

ある日、ママ友との集まりに手作りクッキーを持参した竹内さん。そこで言われた「私もクッキーを焼くような母親になりたかった」という言葉が転機に。彼女の子どもはアレルギーがあり、「私がレシピを作ってあげる」とアレルギーフリーのクッキー生地を自分で開発しようと思い立ちます。野菜パウダーなどで色を付けたカラフルな生地。「世界初の商品だ!と、テンションが上がって起業を決めました」と竹内さん。

プロダクト開発におよそ2年をかけ、今年6月にリリース予定。「1人目を出産するとき、キャリアがストップしてしまうのが嫌だった」。そんな想いを抱えていたけれど、「子育ての経験が起業につながりました。子育てはキャリアだと多くのママたちに伝えたい」。竹内さんの想いが、間もなく花開きます。

■23;40~
井筒 陸也(RIKUYA IZUTSU)/クリアソン新宿 ブランド戦略部

【Profile】
1994年生まれ。大学4年次主将として2度の日本一を含む4冠を達成。卒業後Jリーグ徳島ヴォルティスに加入。2018年、キャリアハイの成績を残すも契約延長を断り、新宿のサッカークラブにジョイン。現在、ブランド戦略に従事。

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優勝しても、チーム全員が報われるわけではないと知った。

井筒さんが大学4年生の夏、所属するサッカー部は創部初の全国優勝を成し遂げました。しかし、その喜びを記念に残そうと約150名の部員全員で撮った写真を見て「ショックを隠せなかった」といいます。それは、ベンチ入りしたメンバーの後ろに並ぶ部員たちが、一切うれしそうな顔をしていなかったから。「それまで、優勝したらすべてが報われると思ってきましたが、そうじゃないんだと思い知らされました」と話します。

その出来事をきっかけに、スポーツへの興味が増した井筒さん。就職活動を辞め、Jリーガーになることを決めます。でもJリーガーになったら、トロフィーが給料に代わるだけ。「積み重ねてきた努力が、ブランド物のバッグを買ってチャラになる気がしなかった」と、3年でJリーグを引退。将来を嘱望されていたなかでの、異例の決断でした。

コスパで生きるな。好きだという気持ちだけあればいい。

「何のためにサッカーをしてきたのか。それがわからないと幸せになれない」と思い悩んでたどり着いた答えは、「何のためになんて、考えなくていい」ということ。「何かを得るためではなく楽しくて始めたはずなのに、見返りを求めるようになってしまった」。それがいけなかったのだと悟ります。「どういうリターンがあるのかではなく、それ自体の魅力に目を向けるべき。コスパで物事を考えてはいけない」。

コスパ至上主義になると、全力を出さずに結果を残そうとする。サッカーなんて将来に役立たないものは辞めて、英語やプログラミングを習えばいい。それでは何の喜びも生まれません。「おもしろい、好きだという気持ちがあれば、追求する」。シンプルだけれど忘れがちな大切な考え方を、井筒さんは教えてくれました。

33;47~
yuji  星読み師/ヒーラー

【Profile】
18歳でイタリアに渡り、デザイン事務所に勤務するも、ヒーラーとしての宿命に抗えず拠点を東京に移し、星読み・手相・タロット・スピリチュアルリーディング・ヒーリングを生業に。個人鑑定だけでなく、媒体での連載、講演、出版など、幅広い分野で活躍中。

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デザイン事務所勤務から鑑定師へ、気が付いたら転身していた。

イタリアの大学と大学院でデザインを学び、現地のデザイン事務所に勤めていたyujiさん。現在の仕事とはまったく畑が違うように思いますが、実はデザインの勉強が星読みに興味を抱くきっかけ。「なぜこれはこのような形をしているのかについて考える授業があって。手は二本、指は五本ずつあるけれど、手のひらにある線は違う。みんな目はあるけれど、一重もあれば二重もある。それはなぜなのか、意味付けを深掘りしていくような内容で。そこから、ディテールへのマニアックな追求へとつながりました」。

とことんデザインの世界を突き詰め、人間の顔のパーツ、数やタロット、生年月日の秘密などフォームの学問にのめり込んでいったyujiさん。そんな哲学的な学びがやがて「人のライフのデザイン」への興味へと発展して、星読みを生業にするに至ったのです。

星読み=占い=あやしい。ネガティブなイメージを払拭したい。

数多くの著書を出し、一流企業の社長や有名人を鑑定するほど人気の鑑定師になったyujiさん。それでも「特定のステレオタイプで見られてしまうこと」に懸念を抱き続けています。「星読みは汎用性が高いライフハック術のようなもの。それを知ってもらうために、今日はこれを伝えたい」と、星読みでわかる3つのことを教えてくれました。

一つは、時間。「東日本大震災やリーマンショックなど、大きな出来事と天体の動きはリンクしています。宇宙時間を人間社会に落とし込むことで、これから何が起こるのかわかります」。二つ目は、自分。「太陽に加えて9つの天体を見ていくと、自分が気づいていない特性などがわかります」。三つ目は、相性。「人や土地、仕事や日付などとの相性がわかります」。スピリチュアルなようで、そうではない。yujiさんの話で星読みのイメージが変わった人も多いかもしれません。

 

44;25~ クロストーク

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各登壇者のプレゼンの後は、4人全員で話すクロストークの時間。

「一つの空間で和食、洋食、中華とアラブ料理を食べているみたい(鷹鳥屋さん)」、「みなさん引き出しが多くて話がおもしろい。このまま飲み行きたいくらい(竹内さん)」、「どんな親のもとに生まれたら、みなさんこんなにユニークに育つのか(井筒さん)」、「職業柄いろんな人に会うけれど、こういうプロフィールの人たちにはなかなか会えない(yujiさん)」と、4者ともそれぞれの話を聞いて、あらためて顔触れの濃さに驚いた様子でした。

「スポーツに星読みを取り入れたら」「中東に対する率直な想い」など、さまざまなテーマで盛り上がった様子は、ぜひ動画をご覧ください。

トーク終了後は、参加者からの質問に答えたり、登壇者と参加者が直接話したりと、リアル開催ならではの触れ合いの時間に。
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▲トーク後、カフェスペースで登壇者と参加者が直接会話

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▲竹内さんが開発した、クッキー生地のサンプルを触ってみる

ここでいくつか、参加者の感想をご紹介します。

◎井筒さんのTwitterで告知を見て初参加。井筒さんはもちろん、話をうかがうとほかの皆さんも全員行動力のある人たちで、すごいなぁと思いました。私のまわりにはそういうタイプはいないので、刺激になりました。特に竹内さんがイキイキと話をしている姿が印象的でした。(30代・会社員)

◎yujiさんのお話が聞きたくて、参加しました。どなたもお話がおもしろかったですし、空間もとてもリラックスできて、あっという間に時間が経ちました。井筒さんの「コスパだけを考えてはいけない」という話はとても参考になりました。またオンラインでも参加したいです。(40代・宝石販売)

◎yujiさん目当てで、仕事を休んで参加しましたが、4人全員ステキな方々で、4倍楽しめました。無理をしてでも来てよかったなと思います。トークイベントの後、yujiさんと直接お話しできたのもとても光栄でした。(50代・公務員)

次回の開催は、6月21日(火)。リアルとオンラインのハイブリッドでお届けします。現地参加は定員30名で事前申し込み制。登壇者や申し込み詳細については、こちらをご覧ください。

https://www.hillsform.com/event_application_form/4abcf88b130d21852e

 

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