7月リアル開催レポートが到着!配信動画も公開中!

125回目を迎えた今回のHills Breakfastは、リアル開催とオンライン配信のハイブリッド形式。遠くは岐阜県から会場に駆けつけた参加者もおり、注目度の高さがうかがえました。
 
見逃してしまった!という方はぜひ、YouTubeでアーカイブをチェックしてくださいね。

■4;55~
やっさん(YASSAN)/GPSアーティスト

【profile】
日本列島に描いたプロポーズがきっかけでGPSアートを始める。世紀最大求婚として世界中で話題となり、ギネス世界記録の認定も受ける。現在は、GPSアート界のパイオニアとして数々の世界初・世界最大の作品を生み出している。

hb125_2

GPSで描いた「MARRY ME?♡」がギネスに!

「GPSアートを知っている人はいますか?」という問いかけから始まった、やっさんのプレゼン。「GPSアート」とは、GPSを持って移動した軌跡で描く記号や文字、絵のこと。30歳のとき彼女にプロポーズをするため日本列島を車で移動し、日本地図に「MARRY ME?♡」と描いたのが、やっさんのGPSアートとの出合いなのだそう。

険しい山道を行き、車中泊を重ね、時には事故に遭い、走り屋に絡まれるなど過酷な半年間を経て完成したそのプロポーズの言葉は、英語が読めない彼女には響かなかったものの、716,367㎞というとてつもない移動距離がギネス世界記録に認定され、世界中で話題に。それが大きな転機になったといいます。

コロナ禍でランナーによるGPSアートが人気沸騰

現在は、GPSアートの第一人者としてテレビに出演したり、海外のクリエイティブチームと組んで作品をNFTで売買したりと、活躍の幅を広げているやっさん。「多くの人にGPSアートの楽しさを知ってほしい」と特に力を入れているのは、市民ランナーへの普及活動です。コロナ禍でマラソン大会などが中止になり、近所を走る人が増えた今、走ることで絵が完成するランのコースを提示し、「走ること」と「GPSアート」を組み合わせた新しいブームが起きつつあります。

なかには、100~200kmのコースを複数人のランナーが一部ずつ走り、組み合わせて巨大なアートを作り上げるという企画も。走ることの達成感を倍増させるだけでなく、街の魅力の再発見にもつながるなど、メリットがたくさん。今後ますます勢いを増していくであろう「GPSアート」、大注目です!

 

■13;40~
大下 眞央(MAO OSHIMO)/事業開発(ANAX株式会社)、コミュニティデザイナー

【profile】
大学卒業後、羽田国際線のグランドスタッフを経験したのち、人と違うことをしたいと新規事業開発の道に。現在は会社員として働きながら、「人の可能性を最大限に引き出す」ことをモットーにライフキャリアワークショップなどの立ち上げに挑戦中。

hb125_3

正解はなくていい。見方を変えれば弱みさえも武器になる。

幼いころから病弱で、「まわりに迷惑をかけてはいけない」「まわりの役に立ちたい」と思い続けてきたという大下さん。それが「誰かの夢を応援したい」という想いに昇華して、航空会社への就職を後押ししました。しばらくグラウンドスタッフとして勤務していましたが、「人とは違うことがしたい」という意志が芽生え、新規事業開発の部署へ異動。そこでの出会いや苦悩が大下さんの意識を変えたといいます。

「正解がないなかで、自分はどうしたいのかに向き合う日々でした。そんなとき、『始動』というプロジェクトを通して多種多様な規格外の人たちと出会えたことで、これまで抱いていた固定観念が覆り、弱みが強みになると感じることができたんです」。

やりたいことをあきらめない。挑戦を継続する姿勢が大切。

気づきを得た大下さんは、高校生が地域を旅して学ぶ実践型教育プログラム「イノ旅」や、企業や学校教育機関など50もの団体の共通点をつむいで、つなぐ「旅と学びの協議会」などさまざまなプロジェクトに着手。さらには、「会社員であってもやりたいことをあきらめない」と、業務外でも複数のコミュニティに属して、フラットに人とつながれ、強みをGIVEし合える場所づくりに尽力しています。 

大下さんが会場の参加者とオンライン視聴者に問いかけたのは「最近、失敗しましたか?」というメッセージ。「失敗するのは、チャレンジしている証拠。私は常に、失敗しているか?と自分に問い続けています」。大下さんの果敢なチャレンジは、まだ始まったばかりです。

 


■23;07~
高城 良岳(YOSHITAKA TAKAGI)/株式会社RATEL 取締役CPO

【profile】
2013年、大学在学中に福岡で起業。複数の事業の立ち上げ、資金調達などを経験したが法人精算し、会社員を5年経験。サイバー・バズ、メルカリにて新規事業やプロダクトマネージャーを担当し、2021年より株式会社RATELの取締役CPOに就任。

hb125_4

挫折や苦労はすべて、糧にもネタにもなる。

大学中退、起業、会社の解散、サラリーマン経験、結婚、離婚、2社以上の経営。高城さんは若干30歳で、これらすべてが含まれた濃い人生を歩んできました。プロのサッカー選手を目指すもあきらめた高校時代の挫折、大学を休学して仲間たちと立ち上げた会社の解散。若いうちにしたこれらの経験を、高城さんは「今となっては飲みの席でのネタになる」と語ります。

自身の会社の解散後、勤めた2社のうち、メルカリでは上場を経験。会社が成長していく様を肌で感じることができる貴重な時間だったといいます。「すごくいい会社」と評価するメルカリを退職して、事業を立ち上げた高城さんのモチベーションは、「メルカリを超える会社を作りたい」という想いです。

いくつもの経験を手札にして、どう攻めていくか?

高城さんが取締役CPOを務める株式会社RATELは、esportsの大会運営やゲーマーを支えるプロダクト開発の事業を展開。半年で社員数が5倍に増え、売り上げも右肩上がりです。これまでの経験を活かして新たなステージを築くことについて、高城さんは「人生は手札の数と組み合わせで決まる」と話します。

「カードゲームのように、専門知識や経験をどう組み合わせて、どう働いていくか。自分ならどういうカードを持つか?それをふまえて行動していく」。そして、「もし今やりたいことがないとしても、あせらなくていい」とも語ります。「四葉のクローバーを探すのと同じ。行動していれば見つかる」。歩みを止めずに経験を糧にしてきた高城さんの哲学は、多くの迷える人の心に響きます。

 

■33;29~
紅谷 浩之(HIROYUKI BENIYA)/医療法人オレンジグループ 代表

【profile】
福井市出身。ER救急、地域診療所を経て2011年、福井市にオレンジホームケアクリニック開設。提供する医療のテーマは「白い建物を飛び出して白衣を脱いだ医療者は、どんな顔して地域に佇むべきか」。医療的ケア児、在宅医療、人生会議、まちづくりに尽力。

hb125_5

「待つ医療」から「訪ねる医療」への変革が必要。

自身が運営するオレンジホームケアクリニックを、「一風変わった医療法人」と表現した紅谷さん。それは、同クリニックがこれまでの「来てもらう」医療ではなく、「出向いていく」医療の場であるからです。「地域医療とは場所を指す言葉ではなく、地域の声を聞いてそれに応え、地域をハッピーにするためのもの」と話します。

時代の変化に応じて求められる医療は異なりますが、「医療福祉は制度がガチガチだから変わりづらい。でも絶対に変えなければいけない」と紅谷さん。今必要なのは、高齢者、障がい者、心が疲れている人が地域社会の中で回復していく環境。「それなら、白い建物の中で医師が待っているのではなく、自ら外へ出ていこう」。そんな背景が同クリニックにはあるのです。

「出会い方」で、他者に抱くイメージは大きく変わる。

軽井沢にある「ほっちのロッヂ」は、「症状や状態、年齢ではなく好きなことする仲間として出会おう」というコンセプトの診療所。ここには、「痛いとかつらいではなく、自然に癒されたい、体験したい」と積極的な姿勢で患者たちが訪れます。
 
反映されているのは、「病人や高齢者、障がい者との出会い方を変えたい」という想い。「人工呼吸器を使っている子は、医療福祉側から出会うと弱い命、でもアートを通して出会えばすごいアーティスト。老舗コーヒーショップの90歳のおばあちゃんは、医療福祉側からみると認知機能に課題のある高齢者だが、コーヒーを通して出会えばプロフェッショナル」。どう出会うかで、その人の持つ可能性や能力、エネルギーを活かすことができる。紅谷さんが問いかける「健康とは何?」という言葉に、多くのことを考えさせられます。

 

■クロストーク 43;50~
各々のプレゼンの後は、4人全員が登壇して話すクロストークの時間。

hb125_6

 
「GPSアート」について「スピードを競うわけではないので、いろんな人が参加できる(紅谷)」、「年齢や性別、所属関係なくフラットな出会いが生まれそう(大下)」、「地域の活性化にもつながりそう(高城)」と、やっさんの話を聞いて、さまざまな可能性を見出した登壇者たちが、話に花を咲かせました。

また、話を進めていくうちに、ジャンルの異なる活動をしている4人の共通点も見えてきました。気になる中身は、アーカイブをチェック!

 

■参加者感想
クロストーク終了後は、参加者が登壇者に直接質問するなど、間近で触れ合うリアル開催ならではの時間。

hb125_7

ここでいくつか、参加者の感想をご紹介します。

◎普段、六本木ヒルズのライブラリを利用しています。たまたまこのイベントを知り、登壇者の皆さんに興味を持って足を運んでみました。医療関係の仕事をしているので、人にフォーカスした地域医療を展開している紅谷さんのお話に共感しました。直接質問もさせていただけて、いい時間になりました。
(30代・会社役員)

◎コロナ前にも参加したことがあり、Facebookでリアル開催の再開を知ってまた来てみました。在宅勤務で人とコミュニケーションをとるのは専らオンラインになってしまい、新しい出会いが減りましたし、人と話すスキルが衰えたのでは?と心配になっていたところだったので、この機会はすごくありがたかったです。
(40代・WEB関係)

◎今、生き方のシフトチェンジをしようとしている最中なので、4人の登壇者のお話はとてもいい刺激になりました。このように、立場を超えてフランクに人と出会える場所は貴重だと思います。ここからまたコミュニティを広げていけたらうれしいです。
(30代・会社員)

◎東京で用事があり、岐阜県から夜行バスで今朝到着する予定だったので「参加できる!」と思い、申し込みました。登壇者の4人は多様なジャンルであるにもかかわらず、共通点があって、クロストークがとてもおもしろかったです。いろんな発見がありました。
(20代・学生)

Hills Breakfastは8月はお休みをいただき、次回は9月13日(火)に開催。リアルとオンラインのハイブリッドでお届けします。現地参加は定員50名で事前申し込み制。登壇者や申し込み詳細については、こちらをご覧ください。

https://www.hillsform.com/event_application_form/e633ac97290ecc054c

Tags

タグ

Categories

登壇者カテゴリ

Archive

アーカイブ

Recent Posts

最近の記事